企業理念

就職活動をしていて、「企業理念」だとか求職者へのメッセージの欄に「やる気」だとか「やり甲斐」だとかいう言葉を見るたびにげんなりしてしまう。「経験は少なくとも、やる気のある方は最大限に評価します!」とか、一見聞こえはいいけど、「やる気」を評価するような会社じゃ、逆にまともな業務内容の査定なんてできないんじゃないか…、つまりは正当な評価=賃金はもらえないんじゃないか…、と思ってしまう。
そして、やる気はないけどそつなく仕事をこなすだけじゃ「あの人仕事はできるけど暗いし…」なんて言われそうな社内の空気もそこはかとなく漂ってくる。そういう会社に限って「仕事だけじゃなく、仕事のあとのレクリエーションも活発!」などと書いてたりして、やっぱりね、いやいやでも会社なんて仕事さえできればいいんだよ、そんな仕事以外の付き合いで貴重なプライベートの時間まで搾取されたくないんだよ、と思ってしまう。
そう、仕事なんて「金(賃金)」がすべてなんだよ。いや、世の中「金」がすべてなんだよ。やった仕事に対してそれに見合う報酬をくれればそれでいいんだよ。やる気だの社内の空気だの、そんなものは保育園や幼稚園の情操教育とかそういうところで終わらせてきて、いい大人の集団の中でそれを求めないでくださいと言いたい。
これは自慢だけど私は仕事が速いので、若い頃勤めていた会社で誰よりも早くその日の仕事が終わってしまうものだから、仕方がないので先輩の分の仕事も手伝って、それでもやることがないと掃除などをして、定時になるとさっくり帰っていたら、社長の私を見る目が日に日にいやなものになってきて、いやだって残業して余計なお金を払って腹が痛むのはそちらでしょう?と思ったけど上司に遠まわしに「もう少し残業を…」と言われたので仕方なくだらだら過ごすようになったりもしたけど、そういうのほんとばかばかしくて、私はそういうのが嫌なためにフリーランスになったと言っても過言ではない。ついでに言うと時間外労働手当てを払わない会社なんて論外だけどね。いいからよこせ金をよこせよ金をよこすんだ!
なんて言う私も今までずっと仕事に「やる気」や「やり甲斐」、「やり甲斐」どころか「生き甲斐」を求めてきたし、「少ない予算でもお客様に喜んでもらえれば」なんて思っていて、今でもそんなようなものを求めていたり大事にしていたりするんですけどね。
でもやっぱりお金は大事ですよ。お金がなければ生きていけないもん。お金を生み出すには働かねばならないということで、ということはいろいろな事情や何やかやで働けない人というのは本当に悲惨ですよね。というわけで、いいからよこせ仕事をよこせよ仕事をよこすんだ私に!
ふざけすぎたけれど頑張ります。というかすごい頑張ってる。うん。金のためなら仕事のためなら退社後のボーリング大会にも内心死ぬほどいやいやな気分でも満面の笑みで参加する決意です。良いお返事待ってますぅ。
こんな日記見られたらどこからも雇ってもらえないだろうな…。