夏のおわり

今までの暑さはなんだったのかと拍子抜けするほどに急に涼しくなってきて、秋の足音を感じている今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか、おはようございます、nikinikiです。
今日こどもたちが田舎から戻ってきます。この夏休み、実に29日間にわたって、71歳、67歳という高齢の父母がやんちゃ盛りのふたりのこどもたちの世話をしてくれました。夏休みも終わろうかというこの数日間は次男が高熱を出し、最後まで面倒のかけっぱなしでした。
昨夜、休日出勤後の夜に、これまでのお礼をと母に電話をすると、「まったくもー、やれやれだよ!」と元気に話す母。「長いあいだ本当にありがとうございました。お金もたくさん使わせてしまってすいませんでした。本当にありがとうございました」。
ありがとう、としか言う言葉が出てこなくて、本当に感謝しているけれど、それを伝えきれていない気がして、もどかしくて、ありがたくて、申し訳なくて、自分がふがいなくて情けなくて、最後には涙しか出てこなかった。
昨日、一緒に休日出勤していた同僚の男の子が、飲み屋の若い女の子たちと遊びに行ったときの話をしていて、「全部こっちのおごりで、おごるのはいいんだけど、あの子たち絶対、一度も『ありがとう』とか言わないんですよ、それがいやになって」というようなことを話していた。
人にしてもらうことを、当たり前のことのように、いや当たり前とは思っていなくてもわざわざ言わなくてもわかるだろうとか、最悪なのは「頼んだわけじゃないし」みたいな開き直りとか、いやだよなぁと思った。私はそういうのは嫌いだ。
どんなに些細なことでも、どんなにつたない言葉でも、うまく伝える自信がなくても、やっぱり言わなきゃ。言わなきゃだめだよ。
「本当に、ありがとう」と。
勉強もスポーツも芸術も、何もできなくてもいい、頭の悪い子でもいい、見栄えの悪い子でもいい、「ありがとう」を返せる人になって欲しい、それだけをいま子供たちに望む。
おかえり、2匹のかわいい海賊。