終わる休日

連休最終日、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私にとってこの4連休は大変有意義で素晴らしいものであった。というのも、家族にわがままを言いひとりの貴重な時間をいただけたからなのであるが。
この数ヶ月におけるぬたぬたと淀みきってしまった私の世界の中にあって、この休暇の最初の日があけた瞬間に空気はぱっと輝き、頭は澄み渡り、風が心地好く体の中まで吹いて、私は上機嫌であった。
ひたすら食べた。おいしいものをたくさんもりもりと牛のように食べた。ずっと活字を追うのに苦労していた本をつらつら読んだ。難なく読みきった。健やかに寝た。さして酒のちからも借りずすんなり眠りについた。
しかしそんな休日の終わる日を迎え、明日になればこれが幻想であったかのようにすべては消え去り、気が付けばまた私は立つこともおぼつかない沼に踏み入っているのではなかろうかという不安を感じざるをえないのだが、そうならないよううまく手を打ちたいものだ。そんな今日である。


G・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」を読み終えた。文体(翻訳であるが)にもストーリーにも登場人物にも思想にも魅了された。私が読んだのは1999年の改訳版であるが、しゃれた印刷の赤い帯に書かれているキャッチコピーだけはいただけない。こういう安易な物売り根性はいい加減この世から滅亡して欲しい。知識欲の敵だ!